口唇ヘルペスはどんな症状?なぜ発症するの?

口唇ヘルペスは、その名の通り口唇(くちびる)に生じます。感染部位によっては、唇の周辺皮膚・舌を含む口内・咽頭付近に症状が現れることもあります。口内や咽頭に生じるヘルペスは、口腔ヘルペスとも呼ばれます。

口唇や口腔に生じるヘルペスにはヘルペスウイルス1型(HSV-1)が関係しており、この型は鼻の周辺・?・眼の周りなど粘膜以外の皮膚にも感染することがあります。いずれにしても感染経路は、キス・皮膚接触・ウイルスが多量に付着した物の共用です。感染者はタオルなどを他者と共用せず、感染部を誰かに接触させない意識と工夫が必要になります。また、HSV-1の感染は子供の頃の単純接触で起きているケースが多いです。養育者などの身近な存在が感染者であると、世話をする中で起きる当たり前の接触により子供へ伝染します。子供でも大人でも感染してすぐに症状が出ないケースが多く、気付かれないこともよくあります。

大人になってから初めて発症して気付くことも珍しくはなく、感染経路が特定できない方も少なくありません。親などの養育者にヘルペスの症状が見られる時は、症状や性的接触の有無を問わず一度は検査して自身の状態確認をした方が良いでしょう。

症状は痛みのある赤い水ぶくれが基本ですが、水ぶくれが生じてからあまり日が経たない内に破裂して潰瘍状になることが多いです。水ぶくれの発現数は複数で、腫れの経過と共に単一でポツポツと生じたものが寄せ集まった形になります。破れて潰瘍状になると、一体化することもあります。

患部は通常、最終的にカサブタになります。カサブタは違和感や軽いかゆみを伴うことが多いため、少しだけかいてしまう方も少なくありません。しかし、このカサブタを取ってしまうと口唇ヘルペスがぶり返す可能性があります。治りが遅くなると共に悪化したところへ別の細菌感染症が起きることもあるため、かいたり取ったりしたくなっても実行しないでください。

カサブタになった口唇ヘルペスは、そのままにしておけば自然と治癒します。水ぶくれの症状が生じてからカサブタを経て治癒するまでの期間は、1週間?2週間程度が基準です。免疫力や回復力が低下していると、2週間以上かかることもあります。口唇ヘルペスを起こすHSV-1は一度感染すると死滅しないまま体内に残り続けるため、症状が引いた後も免疫力が落ちると再発します。一般的には、年に数回再発することが多いようです。特に女性は周期的にホルモンバランスの変動が起きるため、再発頻度が高くなりやすいと言われています。