ヘルペスは放置していても治る?正しい治し方と予防方法をわかりやすく解説

ヘルペスは、治療にせずに放置しても治ります。治ると言っても増殖が収まって症状が引いただけであり、ヘルペスウイルスが体内からいなくなったわけではありません。すなわち、症状を引かせることはできても根源を治すことはできないということです。放置して症状が引くまでの期間は約3週間ですが、感染者の体調によってはさらに長くなることもあります。

治療せず放置しても自然に症状が引く理由は、体内でヘルペスウイルスに対する抗体を作り出すためです。抗体は抗原の侵入による刺激で作るタンパク質の総称で、その抗原にだけ統合する性質を持ちます。統合により抗原である細菌を溶解したり、毒素を中和して生産を抑制し、生体を防御する存在です。これにより、同種のヘルペスウイルス(HSV-1なら1・2なら2など)に再度感染する率は低くなります。しかし、ヘルペスウイルス自体は一度感染すると死滅することはないため、感染者の体内にある細胞に存在し続けます。抗体によりヘルペスウイルスへの耐性が多少強くなると普段は免疫力により増殖が抑制されますが、免疫力が落ちると増殖を抑制するための抗体機能も弱くなるため、抑えられていた増殖が急激に行われて症状が起こります。

予防するためには、免疫力が落ちない生活習慣を心がけることです。免疫力はストレス・睡眠不足・風邪・体の巡りの悪さ・バランスの悪い食生活・免疫系疾患・免疫系に働きかける薬剤の使用などの影響を受け、案外簡単に低下します。普段から心身的な管理を習慣にしておくと、疾患にかかってからも年齢を重ねてからも自己バランスが取りやすくなります。

治癒に関して自己機能に頼るのは悪いことではありませんが、抗ウイルス剤で治療した方が症状は軽く、短期間で改善する傾向にあります。そのため、正しい治し方の話では自然治癒よりも抗ウイルス剤を投与することが勧められます。

ヘルペスは、1年の内に保菌者の約8割が再発すると言われています。つまり、1年に1回は再発する可能性が高いということです。免疫力や過ごす環境によっては、1ヶ月の内に再発を何度も繰り返す場合もあります。年に3回以上再発する患者には、発症直後に服用を開始して1日だけで終わる治療(PIT)が提案されます。これは患者の判断で始められる治療とも呼ばれており、最近になって日本でも健康保険で受けられるようになりました。ただし、条件があるため注意してください。