ヘルペスの治療はどんな薬でできる?その種類と効能

落ち込む男性

単純ヘルペス(1型・2型)の治療には、抗ヘルペスウイルス薬を使用します。ヘルペスウイルスの増殖抑制効果を持つため、単純型の他に水痘や帯状疱疹を引き起こす種類に対しても有効です。抗ヘルペスウイルス薬には内服薬・外用薬・点滴の3タイプがあり、いずれの病名でも発症時期や症状に応じて使い分けます。ヘルペスの治療薬の種類について事前にチェックしておきましょう。

基本的には内服タイプが主流で、外用タイプは軽症や治りかけの時に使います。点滴は内服や外用で取り入れるよりも効果が早く出るため、発熱・ただれが激しい・痛みが強いといった状態がある時に用います。一般的に点滴を使うのは珍しいことであり、ほとんどの方には内服タイプや外用タイプが処方されます。

内服タイプには、バラシクロビルとファムシクロビルがあります。どちらにもウイルス増殖を抑制する働きがあるため、ウイルス量が少ない発症初期に使うと悪化せず治癒が早くなります。パラシクロビルの働きは、ウイルスが感染した細胞内で活性化します。それによりウイルスのDNA鎖に起きる伸長を停止させ、DNAの複製(増殖)を防ぐことができます。

ファムシクロビルは服用後、速やかにウイルス活性を持つペンシクロビルに代謝されます。そして、ペンシクロビルはウイルスに感染した細胞の中で特異的にリン酸化されてペンシクロビル3リン酸になります。このペンシクロビル3リン酸がウイルスDNA鎖の伸長を停止させ、複製を阻害する働きを持っています。外用タイプと点滴には、アシクロビルとビダラビンがあります。内服タイプと同様、アシクロビルもビタラビンもウイルス増殖を抑制する働きがあります。そのため、発症初期に使用した方が悪化せず早く治ることに繋がります。

アシクロビルはウイルスに感染した細胞内で活性化し、ウイルスDNAの伸長を停止して複製を阻害します。作用を大まかに見れば、内服タイプのパラシクロビルとよく似ています。しかし、外用タイプは皮膚表面に現れた症状にしか対応できないため、体内に入って働くパラシクロビルとは異なるものです。ビダラビンは静脈注射や局所外用薬としての使い方が一般的ですので、抗ヘルペス薬に用いる場合は点滴や注射での使用が主流になります。

性器ヘルペスを年6回以上再発した方には、再発抑制療法を行う選択肢も出てきます。この治療法では内服の抗ヘルペスウイルス薬を使用し、通常投与量の半分を症状がない日も含めて毎日服用します。症状の有無を問わず通常より少ない少ない量を毎日取り入れることで、未然に再発を防ぐ効果が期待できます。