悩んでいる男性

ヘルペスは世界的に多い感染症の1つで、口唇型と性器型が存在します。口唇型には口腔型・咽頭型も含まれており、場合によっては性器型とも違う皮膚部に感染と症状が起きることもあります。性器型の方は性感染症の一種になりますが、罹患者数は世界的に少なくありません。毎年のように新たな感染者が生じており、問題視されている性感染症の1つでもあります。

口唇型・口腔型・咽頭型も性的接触によって起きることもありますが、これら部位に感染するヘルペスウイルスの種類は1型と決まっています。性器に感染する種類は2型が基本ですが、1型が原因になることもあります。つまり、口関連の部位から性器に移ることはあっても、性器から口関連の部位に移ることはないということです。そのため、口唇型・口腔型・咽頭型を発症している方との間で起きた口と性器の接触により伝染した場合は性感染症と言えます。しかし、性器型を発症している方との間で起きた口と性器の接触で口関連部位にヘルペスが伝染することはありません。このことから、口唇型・口腔型・咽頭型のヘルペスは性感染症ではない場合が多いのです。

1型を原因とする口関連部位のヘルペスは、口と口の接触・唾液の接触・感染部位に触れた物との接触が感染経路となります。多くの感染者は子供の頃に保菌者の親など身近な存在から単純接触(タオルや食器などの共有)で伝染しており、当人も気付いていないケースが多いです。ただし、性器型の原因が1型である場合は口関連部位にも安易に伝染します。性器型だから2型と決め付けて仕方に不備が出ると、口唇型などを発症する可能性があります。いずれの発症タイプでも粘膜や皮膚に移る可能性はあるため、感染源と接触しない工夫が必要になります。

また、1型も2型も分娩時に産道感染することがあります。今はヘルペスに感染していると胎児や新生児に悪影響が出ないように産婦人科で薬剤を処方するなど対処を図るため、産道感染や母子感染は減りました。しかしそのような対処法が通常として実行される前(薬剤がなかった時代・医療が発達していない国など)は妊娠中や分娩時の母子感染も多いため、年齢や国によって口関連部位の罹患者の率には違いが見られます。性器型は年齢問わず毎年新規感染者が出現しているため、若年層に対する社会的な懸念がされています。他の性感染症も同様ですが、感染者が順調に減らない傾向は日本も含む各国で見られる現状です。特にヘルペスのような感染直後には無症状のことが多いものは感染源が特定しづらい難点もあり、個人の行動・検査意思・予防意識が課題になっています。